7/17(木)各種目2回戦

世界のトップ選手たちが集う、HSBC BWFバドミントンワールドツアー ダイハツジャパンオープン2025が東京体育館で開催中。大会3日目、各種目2回戦が行われ、平日にもかかわらず2,864名が会場に駆けつけ、大きな声援が送られた。選手への声援が飛びかい、それに応えようとする選手たち、この会場の一体感は本大会ならではの醍醐味である。
男子シングルスでは渡邉 航貴(BIPROGY)が本日最長89分の接戦を制した。世界ランキング6位のチョウ・ティエンチェ(チャイニーズ・タイペイ)に第1ゲームを奪われるも、1点を争う第2ゲームを24-22で奪い返し、「相手の疲れが見えたし、声援が力になった」という渡邉が最後まで走りきって準々決勝進出を決めた。その他、奈良岡 功大(NTT東日本)はインドのセン・ラクシャに序盤苦しめられるが、フィジカルの強い相手にパワーで対抗しない巧みなゲームメイクでストレート勝ちを納めた。西本拳太(ジェイテクト)はチャイニーズ・タイペイの選手に対して、流れに乗ることができず2回戦で姿を消した。
女子シングルスでは、3人が登場。この大会前人未踏の5度の優勝を狙う山口 茜と郡司莉子(ともに再春館製薬所)は、それぞれシム・ユジン(韓国)、チョウ・ピンチャン(チャイニーズ・タイペイ)をストレートで破って準々決勝へと駒を進めた。初優勝を狙う日本の新星、宮崎 友花(ACT SAIKYO)は世界ランキング11位のプトゥリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)と対戦。「勝ちたい気持ちが強くて、緊張や硬さがあった」という宮崎は持ち味のスピードに乗れず悔しいストレート負けとなった。

男子ダブルスでは、保木 卓朗/小林 優吾(トナミ運輸)が、勢いのある韓国の星、キム・ウンホ/ソ・スンジェと顔を合わせた。保木/小林は、序盤から気合いの入ったプレーで先行して試合を有利に進めてゲームポイントを握るも、「自信に満ち溢れていた」という韓国ペアに5連続ポイントで1ゲーム目を奪われてしまう。第2ゲームは追いかける展開で、詰め寄るもあと一本が奪えず、悔しい敗戦となった。また、山下 恭平/緑川大輝(NTT東日本)は昨年の覇者で世界ランキング1位のゴー・ジーフェイ/ヌル・イズディン(マレーシア)に挑むも、19本、18本とあと一歩及ばなかった。
女子ダブルスでは日本勢4ペアが登場した。初優勝を目指す志田 千陽/松山 奈未(再春館製薬所)は、初対戦のルー・ロクロク/ツァン・ヒウ・ヤン(ホンコン・チャイナ)に対し、自分たちらしいプレーで13本、12本と危なげない展開で準々決勝進出を決めた。他の3ペアもそれぞれ持ち味を発揮するも、世界の壁に阻まれてしまう。特に中西 貴映/岩永 鈴(BIPROGY)は世界ランキング9位のジァ・イーファン/ツァン・シューシャン(中国)とファイナルゲームで1点を争う接戦を演じるも、最後まで攻めの手を緩めなかった中国ペアに屈してしまった。
混合ダブルスでは、霜上 雄一/保原 彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)が、世界ランキング7位のトム・ジケル/デルフィン・デルリュ(フランス)と対戦。終盤、地力と経験の勝るフランスペアに苦しめられるも、引かずに自分たちのプレーを出した霜上/保原がうれしいベスト8入りを果たした。「応援に力をもらって楽しくプレーできた」という緑川 大輝/齋藤 夏(NTT東日本/PLENTY GLOBAL LINX)は、インドネシアペアをファイナルゲームの接戦を制した。
大会3日目(2回戦)の日本人選手の結果は以下のとおり。
[男子シングルス]
奈良岡 功大(NTT東日本) 2-0 セン・ラクシャ(インド)
渡邉 航貴(BIPROGY) 2-1 チョウ・ティエンチェ(チャイニーズ・タイペイ)
西本 拳太(ジェイテクト) 0-2 チー・ユージェン(チャイニーズ・タイペイ)
[女子シングルス]
山口 茜(再春館製薬所) 2-0 シム・ユジン(韓国)
宮崎 友花(ACT SAIKYO)0-2 プトゥリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)
郡司 莉子(再春館製薬所) 2-0 チョウ・ピンチャン(チャイニーズ・タイペイ)
[男子ダブルス]
保木 卓朗/小林 優吾(トナミ運輸) 0-2 キム・ウンホ/ソ・スンジェ(韓国)
山下 恭平/緑川 大輝(NTT東日本) 0-2 ゴー・ジーフェイ/ヌル・イズディン(マレーシア)
[女子ダブルス]
志田 千陽/松山 奈未(再春館製薬所) 2-0 ルー・ロクロク/ツァン・ヒウ・ヤン(ホンコン・チャイナ)
大竹 望月/髙橋 美優(BIPROGY) 0-2 ラニー・トリア・マヤサリ/シティファディアシルバ・ラマダンティ(インドネシア)
中西 貴映/岩永 鈴(BIPROGY) 1-2 ジァ・イーファン/ツァン・シューシャン(中国)
川添 麻依子/石川 心菜(岐阜 Bluvic) 0-2 リウ・シェンシュー/タン・ニン(中国)
大澤 佳歩/田部 真唯(山陰合同銀行) 0-2 ペク・ハナ/イ・ソヒ(韓国)
[混合ダブルス]
緑川 大輝/齋藤 夏(NTT東日本/PLENTY GLOBAL LINX) 2-1 アムリ・シャーナウィ/ニタ・ヴィオリーナ・マルワー(インドネシア)
霜上 雄一/保原 彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス) 2-0 トム・ジケル/デルフィン・デルリュ(フランス)